職場環境最優良法人2021

【回答者数 1,001人以上部門】
鎌倉市役所さま

ドクタートラストのストレスチェックサービスでは、集団分析結果をもとに、職場の雰囲気を数値化した独自指標「TRUSTY SCORE」(職場環境指数)を算出、上位法人を職場環境優良法人として表彰しています。
今回は、2021年度ストレスチェックにおいて、職場環境優良法人(従業員数1,001名以上部門)だった鎌倉市の山下智子さま(総務部職員課 担当課長)、河野美樹さま(総務部職員課労務担当 保健師)から健康経営施策を伺いました。

鎌倉市さまは2021年度、健康経営優良法人の認定も受けています。
地方自治体で認定されたのは全国でわずかに6団体と、かなり珍しいように感じました。
何かきっかけがあったのでしょうか


河野さま:実は長らく「健康経営」への意識はありました。
というのも、2016年に立ち上がった健康経営の勉強会「HHHの会」(座長:神戸大学大学院経営学研究科金井壽宏教授)に鎌倉市は自治体として初めて参画、生活習慣を定着させるためのアプリなどを活用し、健康意識を高める働きかけなどを行ってきました。

山下さま:さまざまな施策を行っていくなかで、健康経営優良法人を申請したのが2021年のことでした。
主な取り組みは、職員間のコミュニケーション活性化や職場の環境整備、定期健康診断・がん検診の受診率向上の取り組み、男性職員の育児休暇取得の促進、女性職員の健康増進に向けた取り組みがあります。
ストレスチェックの分析や、職員のメンタルヘルス対策の充実は特徴的かもしれません。

先進的に各種お取り組みをされていたのですね!
いま、具体的な施策をいくつか教えていただきましたが、「職員間のコミュニケーション活性化」はどのように進めているのでしょうか


山下さま:チャットツールを利用したコミュニケーションの促進が挙げられます。
以前は、所内のやり取りは基本的に内線電話を活用していましたが、チャットツールならデータも送れますし、グループでのやりとりも可能で助かっています。

河野さま:メールより気軽で会話的な言葉でやり取りできる点ところもいいですね。

チャットツールだと自席にいなくても対応できる点もメリットですね
ほかにはどういったお取り組みをされていますか


山下さま:直近で新たに取り組み始めたこととしては、上長と課員が1対1で面談をする「1on1ミーティング」があります。
仕事以外にも話題を広げ、20分ほど課員がメインとなり自分の考えや思いを上司に話し、共有するもので、新人課長などには、「面談時、どういうところに注意すべきか」などの研修を行っています。

「1on1ミーティング」の研修も行っているのですか!
最初のお話にもでてきた「ストレスチェックの分析」とはどのように行っていますか


河野さま:ストレスチェックの集団分析によって、所属長は自身の課の状況が把握できますので、まずはこれを見ていただき、各課の課題について「環境改善計画」を立ててもらっています。
環境改善計画は「良い点3つ」と「これから取り組みたい点3つ」を、それぞれ挙げてもらうイメージで、前年度との比較、健康リスク度の確認などで活用してもらっています。
いまは所属長を中心に分析や計画づくりを行ってもらっていますが、今後は職員みなで取り組めたら理想と考えています。

所属長の方にも、集団分析結果を用いた職場環境改善が浸透している様子がうかがえます


山下さま:各課の状況は、部長をはじめとする上層部にも毎回共有しています。
また、ストレスチェックの集団分析結果を「どう活かしていくか」には、今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

職員のメンタルヘルス対策はどのような体制でしょうか


河野さま:まず、産業医として内科専門医2人、精神科専門医2人の合計4人のお世話になっていることから、かなり多くの職員が面談を受けています。
また、管理栄養士さんが週一で来てくださって、健診結果に基く生活習慣の指導やフォローを、私たち保健師とともに行っているほか、職員の方には特定保健指導も積極的に受けてもらっています。
この他、臨床心理士さんが月に複数回の面談を行っています。

専門職の方からアドバイスをもらえる機会が用意されているのですね!
さまざまな面談はどのようにコーディネートされているのですか


河野さま:保健師の私が、まずはチャットツールやメール、または直接的に相談を受けたり、上長から「こういう職員がいるんだけど」と紹介を受けたりして面談、その後、産業医につなげるなどしています。
また、相談内容によっては「心理師がいいのではないか」とセレクトさせていただいています。

専門職の方に振り分けていただくと、ミスマッチも少なくて済みそうです。
最後に今後の展望を教えてください


山下さま:やはり健康増進の取り組みですね。
メンタルヘルスケア、それにワークライフバランスの向上について、健康経営の視点から課題に取り組んでいきたいです。

鎌倉市
神奈川県の南東部三浦半島の付け根に位置する市。東京・横浜のベッドタウンとして発展を続けてきたほか、鶴岡八幡宮や鎌倉大仏など由緒ある社寺仏閣を多数有する歴史・文化都市としても有名。
公式サイト:https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/